死に直面(グロ注意)

中央線のとある駅で人身事故の現場を見た。


































発生から30分経った駅に降り立ったが、駅構内はまだ騒然としており、駅員は電車の遅れの説明、消防は救出機材の片付け、警察は現場検証と目撃者の聴取とそれぞれの仕事をこなしていた。





駅のホームから走り去って行く救急車が見えたのだが、サイレンは鳴らしていなかったので恐らく亡くなったのだろう。





ホームの1番後ろから飛び込んだようで、下校途中の小学生が「あそこだよ」と指を指しながら次から次へとその場所へとやってくる。





中学時代の友人に鉄道会社で保線員をしている奴がいるので、事故に纏わるいろいろ話を聞いていたが、そこには凄惨で、生々しい現場があった。





とても直視できるようにはきっちりと片付けられておらず、明らかな痕跡が至る所に点々と残っている。





それでも次々と集まって来る小学生達はせいぜい3年生位の低学年。男の子もいれば女の子もいる。





中には冷静にレールに付いた何の役にも立たなかった電車の急ブレーキ跡の解説をする子供まで出現。





ホーム端の吸い殻入れを掃除に来たおじさんに、「こういうのってこの駅の人達が片付けるんですか?」と素朴な疑問を投げ掛ける男の子の姿も。





印象的だったのは、次の電車がホームに進入してくるにもかかわらず、友達に手を引かれるまで、それまでヒトだったカケラを食い入るように見つめてた女の子がいたことだった。





たまにしか乗る事がない俺よりも毎日中央線を利用しているこの子供達の方がはるかに人の死という現場にに触れる機会が多いのだろう。





興味本位でわざわざ最後尾まで、自らの意志で行きながら、人の死と言う現実から目を背けた自分こそが、一番残酷なのかも。