霞ケ浦で遭難事故

三連休は台風並の低気圧の影響で北陸から関東、東北地方は大荒れで、山や海で遭難事故が相次いだ。





関東の霞ケ浦でも残念ながらバスボートが転覆し1人死亡、2人が行方不明との事。




琵琶湖も時折10m以上の風が吹いたものの、幸い釣りをする事が出来たが、マリーナがクローズするほど場所によっては危険な状況だったのかもしれない。





霞ケ浦の荒れっぷりは有名で、当時も恐らくかなり荒れていたと思われる。北浦や霞ケ浦は周囲の護岸化が進み、風で造られた波は葦原や砂浜に力を吸収される事無く何度も反射を繰り返し、変則的な波やうねりを造りだす。




実際オイラも霞ケ浦にはボートを置いていて少なからずプチ荒れ状態の霞ケ浦を体験した事がある。





360度あらゆる方向に気を配って波を避けても、ちょっと操船を誤ると船首が波に刺さり、一気に膝下までは浸水してしまう。排水装置の処理能力を上回る浸水が続けば、すぐには沈まないにしても、ボートの運動能力は極端に落ちる。






慣れない人間であれば最初の波の一撃でパニックになり正常な判断で操船するのは難しいだろう。






ボートを出す側からしてみれば、休みにわざわざ来たのだから出さないと勿体ないと思っての事だろう。





極論を言ってしまえば大荒れの湖へ一人で出て行って遭難すれば自己責任(もちろんボートがマリーナで管理された場合は出船を許したマリーナ側にも多少の責任があるだろうが。)、今回の場合は船の持ち主(船長?)以外に2人を乗せての出船であるから最終的に出船を決めた船長は責任重大である。





ベテランの地元の漁師さんの漁船ですら命の危険にさらされる事もある霞ケ浦で、速く水上を走ることに長けてはいるが、元々大荒れすることが少ないアメリカで造らたバスボートで荒天の中出船すること自体無謀だったんだろうね。





行方不明の方々が早く見つかるこてをお祈りしております。