ナニか

始まりは夢の中だった。



夢の内容は覚えていないが、突然映像に真っ黒な幕が降りるのとほぼ同時に
覚醒し、目覚めた瞬間一気に部屋の空気が重くなるのを感じた。



起きた瞬間ああこれはヤバイと感じた。



足元でアメではない別のナニかがはいずり回る気配がし、
頭の上に投げたしている動かない左手にナニかが触れている。



しかも足元のナニかは確実に上へ向かっている。



2つかよ!



これは見たらヤバイと思い必死で金縛りを解こうと念じた。



もう少しで上がって来るナニが見えそうになった時、金縛りは解けた。



やはりアメはいつもの場所で寝ており、
上がってくるナニかも、
頭の上のナニかもこの世の物ではなかったんだなと思った。